2007 / ラウンジ 2006 / アームチェア 2005 / アームレスチェア
「傾くラウンジチェアー」 新聞が読みやすいように起きた状態、リラックスしやすいように寝かせる状態といった、目的や意図によって、必要となる椅子の傾きは異なるという思いから、このアイディアが生まれました。 ある1つの位置から、次の位置へと、自分の体重を使って変化させることのできる「傾き」を木でやってみようと思いました。 構造的には、これまでの(ネクストマルニの)アームレスチェアやアームチェアをデザインしたときの考え方と同じですし、細部へのこだわりも同じです。 より快適なラウンジチェアにするために、横木のすべてをクッションでカバーしました。
Alberto Meda
ラウンジチェアはこれまでのマルニ木工のプロジェクトに引き続き、美意識のテーマに基づいていている。 今回は、棒と板の組み合わせが、より快適でゆったりとくつろげるようになっている。 テーブルを付属することにより、より完全なラウンジチェアとなる。
Harri Koskinen
アームレスチェアー、アームチェアー、ラウンジチェアーとこれまでの3つの椅子は思想も構成もすべて同じである。日本建築の軸組を引用したフレームに用途に応じた座が設けられる。今回もフレームと座との間合いが大切にされている。 そもそも、椅子は物性と空間性の二面性を持っているものだが、ここでは空間性を重視している。直角の構成によるフレームがこの空間性をつくりあげている。 ラウンジチェアーを「居眠りしたくなるような快適さを持つ椅子」と考えたので、ここではゴムベルトで構成したショック・アブソーバーとその上に乗せた座布団(日本の伝統的な座の道具)のようなクッション部品で構成して快適な座をつくっている。
Masayuki Kurokawa
ネクストマルニのプロジェクトも今回で3回目になる。最初の小椅子、2回目のアームチェアーとともに今回のラウンジチェアーも同じ太さの曲げ木を使ってデザインした。私はもともとこのシリーズのデザインを「できるだけ椅子らしく」というテーマでやってきたから、今回のラウンジチェアーも生活のいたるところで目にするような、ありふれた形を探し出した。もちろんこのような椅子はありそうでないのであるが。前脚から背につながる一本の曲げ木と二本の後ろ脚とそれを繋ぐ一体の座と背でできている。座と背は心材にクッションをあて、それを布地で覆っている。ちょっと小振りのラウンジチェアーはダイニングチェアーとして使っても悪くない。
Naoto Fukasawa
このラウンジチェアは昨年発表の拙作アームチェアの延長と位置づけ、私が原体験として記憶している「畳」の存在を椅子として(畳の素材を用いずに)解釈し直すことを目的としました。 具体的には、 -硬質な四角い表情をもちながら、座ると意外にも柔らかな座り心地を提供すること。 -単体での個性は最小限に抑え、複数並んだときに秩序を生む。 -畳における「い草」面と「縁」の関係を革張り座面と側面木構造で表現する。 アームチェアに比べ、ラウンジチェアの低く広い座面が畳のような表情をよりよく表現しているように感じます。
Shin Azumi
腰をかけ、寛ぐ為のごく自然な生活の道具としてこのラウンジチェアを考えました。足とフレームは樹木の幹のようにしっかりとした構造となり、座や背を支え、座面と背は枝のように柔らかくたわみ座る人を支えます。機能と構造を自然に必然的な成り立ちで組み合わせることを目指しました。結果として特に見た目の派手さやディテールが主張されることの無い存在に仕上ったと思っています。
Tetsu Sumii