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内腸骨静脈系静脈瘤

内股部分に集中て生じる静脈瘤

内腸骨静脈系静脈瘤は下肢静脈瘤の中では珍しい部類に属する症状です。
下肢静脈瘤といえばふとももからふくらはぎにかけて発症するもの、とのイメージがあります。
下半身の静脈の逆流によって生じるため、どうしてもこの部分に生じやすいのです。

しかし内腸骨静脈系静脈瘤はこうしたよく発症する部分ではなく、大腿骨の内側、内股部分に集中して発症する点に大きな特徴があります。

内腸骨静脈系静脈瘤の原因と治療法

腸骨には静脈が集まっています。この静脈に静脈瘤が発症したのが内腸骨静脈系静脈瘤なのです。
腸骨静脈圧迫症候群という症状があるように、この部分の静脈は圧迫されやすく、血流が妨げられやすいのです。

さらに静脈瘤によって血行がさらに妨げられ、骨盤のうっ滞をもたらすケースもあります
妊娠中に見られる骨盤内静脈うっ滞症候群も内腸骨静脈系静脈瘤との関わりで発症することが多いといいます。

なお、治療方法としては原則として硬化療法、あるいは結紮術を併用した硬化療法が選択されます。
軽度の場合はこの治療で大きな効果を挙げることが可能です。
ただ、症状が進行してしまっている場合には手術が必要になります。
とくに有効とされているのが卵巣静脈切除術塞栓術
前者では80パーセント程度の有効性があるとデータが示しています。

検査では逆行性造影が用いらる

場所が場所なので超音波検査でも正確な検査が難しいのもこの静脈瘤の厄介なところ。
状況に応じてカテーテルを使用した逆行性造影といった検査方法が選択される場合もあります。

静脈瘤の中では珍しいケースで、深刻な状況にまで重症化するケースも少ないため、あまり気にする必要はないでしょうが、下肢静脈瘤の一種として覚えておくのもよいのではないでしょうか。

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